「いろがない」
6年前、大学上京を機に感じた感覚を今でも覚えています。満員電車に、どこへ行っても混み合う空間。一歩外に出るだけで、息苦しさを感じていた日々。
疲れた顔は小さな世界に向けられ、周りを見ずに、聞かずに、言わずに、ただただその場をやりすごす日々に押しつぶされそうでした。
そんなとき、出会ったこの本。
「歩くはやさで」
「本当は奪われているのかもしれない、と僕は思う」このことばにやられました。
歩くはやさも速くなったなあと。
地元で気心知れた仲間たちと歩くとき、ふと自分が先に行ってしまっているとき、はっとします。
ふと、立ち止まって深呼吸。
空を見て、緑を感じて、今を楽しむ。
どうしても忘れがちなことだけど、意識的に、丁寧に過ごしたい。改めてそう思わせてくれる1冊でした。
デスクにいろを、と思いテラリウムワークショップへ。定期的な水やりも不要で、虫も寄ってこないので(笑)おすすめです。「いろがない」から、「いろをそえる」へ。